「FREEで利益を生み出す45の鉄則・感想」

FREE週間。
 
続けてこんな本も読みましたとさ、正直FREEが学問ならどんどん読み進めたいくらい割とハマってる。
でも学問ならその手の本が本屋にもたくさん並んでて111ちゃんも満足なんだろうけど、FREEはまぁ今のところ広告の一形態、もっと深めたかったり面白がったりしたかったら、自分で実践するしかないという。
本を読んで自己満足・自己完結できないのは手軽でないけど、まぁ実践すれば成果が出るかもねって意味では良いことなのか。そんなん副産物やわ、面白がるための。
 
で本の感想です。
 
 
初めの3分の1は「FREE」の解説になってます。なぜそういう事が起きたのか。
まぁ111も感じた通り、「要するに大層な話じゃない、宣伝戦略の一つじゃないか?」みたいな感じで、さくさくっとまとめちゃいます。FREE本文で数ページ掛かって説明してた所も、2・3行でズバズバと。曖昧な所はカッティング。どんどん切り落としちゃいます。
その結果、FREEに漂っていた神秘さが失われ、というか、少しずつ”分かりにくい部分”の意味が無視されて、結果として多量の取りこぼした意味が転がってる、みたいな状況になってる気もします・・・。
 
まぁ「FREE」も読んでてあんま必要ないな、っていうデータ提出の部分がかなり多かったのも確かですが。(*ブームになる前の、一番初めに理論を聞いた人は証拠を求めたがるけど、今はもうブーム=ある種のブランドな訳で、その結果自体が証拠だからデータ提出とか必要ないよ、と感じるのでしょう)
しかし神秘さを漂わせた曖昧な解釈では、思考は深まるものの何事も行動できなかったりするんで、一つの意味にフォーカスするというのも悪くないかな、その結果、「FREE」よりも読んだ後に”フリー戦略やってみるか”という気分にさせられるのは確か。
まさに2冊目とか3冊目にふさわしい本なのかも知れません。だがもちろん1冊目にもたまに帰らないと、全然違う地点に行き着いてしまう予感もあるので注意、でしょうか。
 

 >フリー戦略とはサンプル戦略のオンライン版である

いや要約すればそうなんだけど、元本では4つくらい種類をあげていますからね・・・。この言葉だけ聞くのと、元本を読んでから聞くのでは少し違う気も。でもまぁ多分、8割型合ってるのでしょう
 

 >メディア型のフリー戦略をやってはいけない

やってはいけない! とズバリ言われると説得力ありますな。メディア型とは要するにGoogleとかの、無料で公開しまくって広告で儲ける、というのです。
原典でも少し触れていましたが、この形態は規模がでかい組織一人勝ち、総取り、みたいになるので、でなかなかそれはキツくね? という訳です。
 

 >ここをフリーにすれば、新規のお客を呼び込める!
 >やってはいけない5つの間違いを知る

とか、なかなかに具体的です。この辺りは役に立ちます。(「FREE」を読んで自分で考えれば分かることのような気もしますが、やはり自分一人で考えてるのも不安というものでしょう)
テキパキと指示されるので、FREEの元本を読んで”?”って感じだった人には、救いの主に見えるかも知れぬ。
そもそも筆者は

 >今のようにフリー戦略が流行る何年も前から、僕は実際にインターネット上でその戦略を使ってビジネスをやってきた。
 >フリー戦略を駆使することで、ここ3年で20億円以上の商品を販売してきたと言っていい。

と「はじめに」で、まさかの先取り発言。
20億! そんなFREEの専門家が言うことなら仕方がない。本もだしてるし。言う事をきこう。となる訳ですな
 
で次の3分の1で、と言っても前の3分の1から少しずーつ地続きでカラーが変わっていってるんですけど、「要するに〜」とハショり始め、結果として行動すべきことを示します。大雑把にすくって、要するに〜とまとめる。非常に原典からズレてしまう可能性もある危険な行為な気もします。大丈夫でしょうか。
 

 >12通りの方法でコンテンツをリサイクルする

12通り? あれ・・・FREEでそんな事言ってたっけ・・・ちなみに12通りというのはビデオ、レポート、オーディオ、セミナー、書籍、・・・メルマガ、ツィッター・・・・という感じです。要するに一つコンテンツを作ったら、12回は使いまわせという訳です。ん?
 
次に

>爆発的に口コミを広げるための3つのポイントがある

わあ! 口コミのポイントについても教えてくれるみたいです。
確かに考えてみればFREEは最大規模を狙えるモノだから、口コミのポイントも知っておけば有利・・・。口コミが起こせれば鬼に金棒のような気がしますね。
でも原典ではこんな箸の上げ下げまで教えてくれることはなかった、奥ゆかしいだけだったのでしょうか? ひょっとして”必ずしも口コミを狙う必要はない”とかの意味があったのかも?
フリーで更に口コミ・・・となると、かなり手法が限られてくる気もしますし。12通りの方法がそうなように。
 
でも理屈で考えたら、口コミ起きた方が絶対有利なんだよなあ。フリーで公開したらばんばん注目されるよ、ってのは確かに違うと思うしさ。
でもだからと言って、口コミか? ぶっちゃけ口コミってそんな簡単に起きるものかあ? と思いつつ。
 
アフィリエイト導入とか言われても、111個人で出来ることなのかね? と少しずつ疑問が湧いてきました。
 

 >インターネット最強の力とは何かを知る

 スゲェ! それは何?

 >それは、「返報性の原理」と呼ばれるものである。

あごめん知ってるわ・・・。別に今さら勿体ぶって言うことでもないわ・・・・。
 
ん? ってかFREEからどんどん離れていってない?? いやそりゃもちろん、FREEに当て嵌まる事ではあるけど、別に意識しなくても、してても、結果は同じだっていうか・・・。わざわざ「FREE」でも言ってなかった事だし・・・
しかもゲームに当てはめると、”あげるよ”と送り付けるならともかく、どうしてもプレイする人自ら、DLして貰わなきゃいけない。
返報性、お返ししなきゃ、みたいな気分になることは難しいような・・・。
いや恩着せがましく言えば良いかも知れんけどね。本来有料のものです、とか、1年間掛かって製作したものです、とアピることは大事な訳だし、あながち間違い・・・ではないのかなあ。
でも返報性・・・。今さら言うことかなあ・・・
 
という訳でじょじょに様変わりつつあるこの本の景色。残りの3分の1は

 >人間の行動には、「一貫性の原理」がついてまわる
 >「人はなぜ動くのか」を知れば、人を動かせる
 >インターネットでは極めて小さなビジネスも成立する
 >「専門化・ニッチ化」で、比較されないビジネスを築く

もうこの見出しだけじゃ、他の本に載っててもまるで違和感ないレベル。あぁ要するにこれが12通りの方法のうち、『書籍』かあ。他の出した本から応用できる、とか言って持って来たんだろうなあ・・・という諦めが出てきました。
こんな事では、”評価経済”は下がるのではないでしょうか?(*そう言えばこの本、評価経済についてはほとんど触れてなかった)
いやそりゃ応用できる所もあるし、コンテンツを薄くのばーすってのも賢いとは思うんですけど、賢いなら賢いなりに、読んでる方に気づかないくらいにはカスタムして下さい・・・・・・
 
 
という訳で「FRRE」原典を読んだ方なら、実際に試してみようという気になること、実践する際の注意、など2・3点が改めて分かる本だと思います。(ただし常に”勘違いしてんじゃないか?”と自分を客観視する必要はありそうかも)
うーん、一つの本に一つ役立つ事があれば儲けもん、と言われる世の中ですので、それなりの良書かも知れません。
 
後半の三分の一はいらない。
人間の行動原理を知れ! みたいな話は、読んだってどーせ土壇場では役に立たないだろうし。
まぁ後は実践することで、どんどん面白い景色を見ることが出来るのでしょうか・・・。もう他の本はあんま出てない感じだしね。
 
原本。
 

 
 
・・・
さてここまでお読みになってなんとなく分かられたかも知れないですが、どうも筆者は情報教材を出してる人らしいですね。ああなるほど、確かにそんなエッセンスがありますもんね。50%くらい。
しかし情報教材自体は別に悪くないのじゃないですか? すごくうさん臭いイメージ多いけど、良いやつだってあるかも知れない。買ったことないから分からない。
 
まー、”らしいですね”じゃなくて、実は余裕で111も前に、無料だっていうんで、本当に無料かと思って、わざわざメアドを作って動画を観たりしました。(そしてこうして書籍を買ってるのだから、ある意味フリー戦略は成功なんでしょうか)
ついでに他の情報教材系のメルマガなんかもがんがん紹介されましたが、まぁそんなもんだろうなぁって感じですな
 
あ、ってわけで、無料動画置いときますね。本当は5つまであります。そこまで見てませんが・・・(結局、書籍を買うのが一番お手軽。ただくっちゃべるだけの動画とか観てられんし。これも計算しての無料動画か?)
 http://www.freestrategy.jp/mindset_lesson1/
 
筆者名でぐぐってみると情報教材とか、その他のこととか、色々見つかって面白いかも!