ツイッターノミクス TwitterNomicsの感想

.web拍手返信

DLSITEの紹介見たけど、無理しない程度にがんばって

ありがとうございます。
遅すぎた…、気付くのが遅すぎたよ…
やる前に規模を考えるべきだったよ…。
 
もう秋です…
 
この一作で全てを決めるつもり(何を?)くらいのキモチに変えて、じっくりと取り組んでいます。

 
.ツイッターノミクス感想

ツイッターノミクス TwitterNomics
タラ・ハント 津田 大介(解説)
文藝春秋
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ウッフィーって? その言葉から見える未来

”ウッフィー”という言葉を積極的に使っていってる本。
この言葉の出展はSF小説であり、良い事をすると溜まる物、数値。=ウッフィー。
 
いわば影響力であり、影響力の強いユーザーには、人も情報もアクセスも集まりやすい。
かつてHTMLで日記を書いてる人はわずかだったし、ブログになってもそんなに多くはなかっただろう。
しかしtwitterはどうか、FaceBookはどうか。
 
ネットへの参加度は上がり、参加人数は増え、ネットの力はますます強くなる。
つながる事でネットに参加してるユーザーの、個々の力も強くなる。
そんな中で、ウッフィーが高い人=多くのフォロワーを従える人は、相当な影響力を持つようになるだろうと。
それはもちろんネットの中の蛙という訳でなく、現実世界においてもだ。
極論を言えば、影響力の高い人間はリアルも充実してるに決まってる。 
 
じゃあギークなキモオタもネットで人気を得れば、リア充になれるだろうか?
…たぶん無理。
結局、影響力を増したネットで人気者になれるのは、より普遍的、現実でも人気者になれる素養がある人っぽい。
 
現実へネットが踏み込んだ分、現実からの洗礼も受けていたのだろう。
ギークなオタが「ドゥフフフww P2Pフラゲでござるよwwww」と言おうものなら、もし彼がある程度人気を得ているなら、速攻叩きの餌食である。
叩き文化は言わば、ネットである程度影響力を蓄えた人間が、現実で成功できるかの関門、登竜門かも知れん。
ある種、現実側のフィルタリング。

 

どんな本?

さてそのウッフィーという言葉をわざと使ってる事からも分かる通り、この本はソーシャル関連をグイグイと紹介し、これからは”そういう時代が来るよ!”とアピールしてる本です。
 
<議論>や<提言>というよりも<共感>という感じで、色々英語のサービスを紹介され、読んでる時は高揚するのだが、読み終わるとあれ? という感じにはなるかも。
 
まぁ…日本人的な気質として、ガラッと考え方を切り変え、行動するには”今までと違う!””これは新しい!”みたいな宣伝句が必要だと思う。
そういう意味では重用。
  
著者はツィッターを上手く活用したので、題名は「ツイッターノミクス」だけど、twitterだけによらず、そうしたソーシャル関連を活かしたライフスタイルや、夢や希望なんかを示してくれています。
ソーシャル上での具体的な使い方、考え方なんかも色々記されているので、参考になることもあるでしょう。
 
twitterでは発言する以上に、聞くことが大事””無秩序をあえて歓迎する”
”ただ一人の顧客を想定する”とか。
 
他にも慧眼による名言多し。

 

ソーシャル全盛な時代の、個々人の内側。

ソーシャル言うても、けっきょく自分は自分で、LV1からLV50には一挙飛びしたりしないよね…。
当たり前だけど、自分の人見知りとかが直る訳じゃないし、情報を集めても決断するのは自分だろうし…
まぁそもそも、人見知りで決断できないグズにフォロワーは多く集わない。
 
せめてLV10くらいでないと、クラスチェンジできません、みたいなものか。(LV10未満の人と、ソーシャルパワー受けまくって余裕で200超え…みたいな格差もこれから生まれそう。ワナビーとスターである。LV10未満の人は、LV200の人に子分として取り付くしかない。)
 
個人的にはソーシャルサービスの開発と共に、個々人が内側をもっと見据えて、向き合える情報やサービスがもっと出て行って欲しいかな。
 
そんな意味で今、この本の中で一番気に入ってる感覚は

成功とは、成功の定義を(自分自身に合ったものに)変えること。

かな。
誰かが何かの為に打ち出した成功を目指してる時点で、既に陥穽にハマっているという…
 
まぁ普通に、誰かの作ったルールの下で有利な人は従えば良いのだけど、自分は間違ってもそうじゃないので。