コミケ（C81）レポート
３０日、３１日、コミックマーケット（Ｃ８１）に行っておりました。
これは初めて独りで東京へ行く１１１ちゃん、その感動の記録である。
旅路
２９日の夜に地元を夜行バスで起ち、耳栓で耳を塞ぎ、光は遮られてという状態で時たま起こされ、休憩所でトイレに行く。
まるで卵を産むニワトリのようだ、と嘆きたくなり、帰りはぜったい新幹線で帰ろうと思った。
夜行バスは５０００円、新幹線は１万円以上したのだけど。
そして日もまた明けやらぬ朝には新宿に付き、バスから降りて一言、シンジュク。と鬼の「獄窓」 skit〜山の手線回り〜からskit〜Ｇ街〜の流れの中の一言のようにつぶやいてみました。
分からんがな。
トイレにおかま、構内にホームレスが多かった。年の瀬である。不景気である。
獄窓+1
まだ始発出てねぇだろうなあ、とウロウロ。それ以前に都内の線路が複雑で超わからん。
JRの方に聞いたら、ほほお、これが山手線ね。
ほー、横浜・千葉・さいたままで７００円ちょっとで新宿に繋がってんの？ マジすげえ。
などと顎を撫でてニヒルに笑うと気付く、なんだこれ、始発っていうかもうビュンビュン列車来てるじゃねえか。JRの人はいつ寝るのだ。
感心しながら恐る恐る大崎に向かいました。
そこから更にりんかい線に乗れば、すぐに国際展示場前、つまりコミケ会場である。
…という所でまた１１１の悪いクセが出て、このまま行ってもどうせ長い行列とかなんやろ？ まとめブログとかで見たし。
歩いていくか。
と、大崎駅前からりんかい線の線路に沿って歩くのでした。
大崎
新宿は夜明け前とはいえクソ汚く、まぁさすがに新宿鮫だよね。東京大丈夫か、こんな所に住みたくねえぞ、と思わされる程でしたが
大崎は駅前から少し歩くとすげーきれいであった。金持ちの街なのであろうか。
よく分からぬが税理士会館が近くにあるこの建物は、冬だというのに落ち葉一つ落ちていなかった。すげえ。
こんな所に棲みたい。
…今調べたけど、相場は月２０万くらい…
朝からジョキングしている人が多かった。金持ちはやはり運動の習慣がある、という事なのであろうか。自己啓発の定説が裏付けられた形である。
そこから更に適当に歩き、品川の工業地域に迷い込み？ なるほど、ここの工場の経営者がさっきの税理士たちに依頼するという構図なのかね？
と考えつつも一向に外に出られぬ。どうやらこの地域は閉じているらしく、出口がねえ。
仕方なく元来た道を戻る。基本的に戻るとか嫌い。だから迷うんだが。毎回。
第一三共のビルが俺を見下ろしていた。
それから小学校の横を通り過ぎ、城南という地域を目にしては
城南のキレた暴れ馬〜 などと口ずさんでみる。ラッパーで辿る東京地形である。
それから本格的に迷い、いつも通り１１１に泣きが入った頃、ようやくりんかい線とおぼしき列車が速度を落としているのを見つけ、安心する。
列車が速度を落とすということは、そのそばに駅があるという事である。えへん。
…ところでここはどこ？
大井町
「なぜ何が どこがいいのか 大井町」
知らんがな。
しかしここは大井町か、どこか知らんけど。（後から大井競馬場のある場所と気付く）
ちなみに迷う中でネカフェを見つけ、泊まる所が無かったら今晩の宿はここだなあ、と見当を付けた。
実際その通りになった。
事前に調べてなかったし、１１１のガラケーではいかんせんネカフェの場所がハッキリしなかったので、この時見つけていなければホント、死の二歩手前くらいの疲労で、野宿しなければいけない所であった…
国際駅展示場前 コミケ２日目
それからは大人しくりんかい線に乗り、コミケット会場へ。
もう頃は１０時をちょっと過ぎたころ、定番ですがこんな写真も
ちなみに３日目は９時前には会場に居たが、まるで人がどこからか際限なく湧いて来る様には笑うしかなかった。
ここで「まるで人がゴミのようだ」カマますのはオタクの典型的なアレである。うん、言いたくなるけどね。
１１１ちゃん、駅に着くも「少し腹ごしらえしていくか」とその辺をうろつき、
有明は埋め立て地なので見事に食い物屋がなく（ビルには少し入っている。というか、会場内で露店が出ていた…）、また少し迷う。１時間くらい海風に吹かれてふらふらする。
迷った末に「あの建物」に遭遇する、という感動的な場面。
さて２日目が終了した。
え？
いや…１１１の生来のコミュ不全が最近どうも強化されたらしく、何も買うことなく終わった。ただ嵐のような行列に流されるまま、途中から半分気を失い、見て回るだけである。舐めてかかっていたので訪れたいサークルさんの番地などもメモっていなかったし。
どこがたのしいねん。
状態に陥った１１１は、さすがに反省。次回はちゃんとしよう、と思う。
さてこの時既に疲労状態が限界に近かった１１１は大井町に戻り、目を付けていたネカフェを訪れるも、時はまだ２時過ぎ。
…今から泊まってもな、コミケ期間中はすぐ埋まるって言うし、他にもネカフェを探した方がいいかも？ つって、また歩き回るのでした。
そして（またも）本格的に迷い、南大井、東大井なんつってムダにもう訪れないであろう特定地域にやたら詳しくなり、リアルで死にそうになる。
…なんとかネカフェに戻ってきて、強運にも空席が空いていた１１１でしたが、
疲労はピークであり、もう見知らぬ土地で何をやってんだ俺は、死ぬ。もう嫌。帰る。コミケとか知らん。
という精神状態。頭を抱えて震える。
あ、ちなみに最近のネカフェは身分証明書が無いと、泊まれない（泊まれるけどネットが使えない）らしく。
…盗難の可能性を危惧して１１１は運転免許を自宅に置いてきてしまっていたのでした。
まぁそれもかばんの底をひっくり返して、２年くらい前の公的書類を見つけ（なぜ入っている）、なんとかOKを貰ったとさ。
さてようやく東京のド真ん中で一息付いた１１１は、今日のことを反省。
３日目はぜったい有意義なモノにするし、俺にはまだどこか甘さが残っていた。明日はもうコミケ一色。
他の東京名所とか知らん。
と覚悟を決め、２０００円で買ったコミケカタログと、twitterの情報を紐付けるのでした。
ちなみにカタログはクソ重い。電話帳以上と言われる。
これを持ったまま迷っていたのである…
コミケ３日目
さて３日目の写真はもうありません。もはや甘さを捨てた１１１であった。
ただ知り合いのサークルさんが出してる番地に行き、声を掛ける。作品を買う。これを済ます。
と決意するも、…あぁ…あっちからこっちに気付いてくれねぇかな、なんか声掛けづらい、
って言うかコッチはアッチを知っていても、その逆は無いんじゃねえ？
…ええぃもう知らねえ、コミケなんて知らねえ、アホちゃうか。もう何も買わん。買わずに帰る！！
とまたも頭を抱えゲシュタルト崩壊を起こしそうになる、けどこの日は体力を温存していたので、買うだけ買ってみようじゃあないか。
と、柔和な発想が出たのでした。
知ってるサークルさんで買う際に、意味ありげに笑いかけてみたものの、まぁ気付かれず、かなりキモかっただけに違いない。
さてコミケで買う、という障壁を一つ突破したぞ、と極めて小さな自己満足感を胸にした１１１は、
最後の２つのサークルさんにはなんとか「い、いちいちいちですっ！！（今更ながら読み上げにくいHN！）」声を震わせながら自己紹介しました。
まだチグハグ感があったけどね。
ええねん… 自己満足やねん… 俺は、この見知らぬ東京という土地で、すべきことを、なんとかやり遂げたのだ…
帰りにぶらぶらコスプレ会場などに寄って歩くうち、少しずつジワジワと、達成感やこのコミケという物の意味、価値が内面から広がってきたのでした。
いわゆるみんなが口にする「楽しい」とは違うかも知れないが。
後からジワジワと。
俗に言う戦利品
さてではエンドロール気味に戦利品のコーナーです。
薄力粉さんのゲームを買いました。右側のアンダテカはノラさんが絵を描いています。
あとなぜか隣の席で売っていた、ひぐらしの弾幕STGも買う。
ひぐらし知らんけど、弾幕STGだしいいや、と思ったのである。よく見て回ってみたら弾幕STGは珍しくなかったんだけどね…
[f:id:gamecome:20040101000242j:image]
雛見沢分校 -Final Match-
[f:id:gamecome:20040101000229j:image]
ドクさんのゲームも買う。WOLFエディターで作られた素敵っぽい作品。すみまへん…
青水庵さんの作品も買う。もちろんDL販売で既に買っていたが、形になると違うものである。
男って白抜きだったんや…
[f:id:gamecome:20040101000436j:image]ちょっとヤリ手っぽい男の人がいたよ（１１１と同じ歳）
１１１が製作中のSRPGのエロシーンの、シナリオも一つ書いてくださった、@Nao_Hirose（欲望の塔）さんの作品も買う。
[f:id:gamecome:20040101000322j:image]
むっさいい方でした。右の作品を買ったら左の作品を「おみやげ」にくれました。
い、いいのかな〜〜 わぁい！すみまぜえん゛っっ… う、裏切ってしまった…くわああっ
[f:id:gamecome:20040101000134j:image]
その場のノリというものであろうか、よく知らないネットラップも買った。
青春やえざくら
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